前回の調査で「器面調整具」などの土器生産に関わる遺物が見つかった地点から最寄りのマウンドに対して発掘調査を実施しました。本当に最寄りのマウンドは現在のホテルジャングルロッジの下にあるため発掘が不可能でした。そのため現在調査可能な中で最も近いマウンドを対象としました。結果、土器生産に関わる証拠は見つかりませんでしたが、プロジェクトでは初となる墓の検出に至りました。
またティカルを囲む季節的な湿地帯(バホ)の一つに対してピットを設定し、大量の粘土の堆積があることを確認しました。各層の粘土試料をサンプリングして顕微鏡観察をしたところ、夾雑物の少ない良質な粘土であることが分かりました。