Archaeological Investigation History

第1次調査(2016年)

古典期(250-1000CE)ティカルにおける土器生産体制の解明を目的にプロジェクトを立ち上げました。先行研究ではティカルにおける土器生産区域が推定されていますが、土器生産に関わる遺物の同定(間接的証拠)によって認められたものです。他方で窯などの焼成址遺構(直接的証拠)は見つかっていないため、本プロジェクトでは焼成址遺構の検出を目標としました。

第2次調査(2017年)

第1次調査では土器生産に関わる遺構・遺物の検出に至りませんでした。2010年の水道管設置工事に伴って大量の土器片が出土した遺物集中遺構が見つかり、それらの遺物群が未分析であることを知りました。大量の土器の投棄は窯に伴う灰原のような土器生産の痕跡である可能性を考慮し、出土遺物の分析を行いました。

第3次調査(2020年)

器面調整具や失敗品を含む多量の土器などの遺物が投棄されたOp.14から最寄りのマウンド群が、投棄した人々(土器工人集団)の居住地である可能性を考慮し発掘調査を行いました測量図から分かる最寄りのマウンド群は現在のホテルジャングルロッジの建物下にあるため調査を実施することができませんでした。そのため次に近い位置にあるマウンド群を調査しました。

第4次調査(2022年)

第1~3次調査の中で、土器生産区域を推定した先行研究の成果を利用しても土器生産に関わる新たなデータの取得が困難であることが分かってきました。そのため方向転換をしました。まずはティカルの社会階層を明らかにして、工人集団の帰属する階層が居住した建物がティカル内の大小さまざまなサイズのマウンド群のどれと対応するのかを推定することにしました。

第5次調査(2024年)

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